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  第35章  蜂群合同法
2つ又は3つの蜂群を合わせて1つの強群にすることを蜂群合同と言います。本来、ミツバチの群は独立していて他群からの蜂の混入を許しません。もし、他群からの混入のある時は、これを捕らえて噛み殺してしまいます。 ですから、昔から蜂群を合同するのは不可能ではないかと言われてきました。しかし、以下のような方法をとれば、さほどの困難なしに合同できます。 蜂群合同の必要性 ミツバチは強群に限ります。弱群を多数保有していても、蜂群は益々衰弱し遂には消滅してしまい、一群も残らないなどと言うことも起きます。弱群は躊躇わずに合同して強群にすれば、たちまち活気づき収蜜量も増えます。 第3分封以降の弱小群や元群の中でも衰弱した群は、それ以上衰弱しないように合同してしまいます。 越冬準備期には、越冬困難と思われる弱小群は他群と合同します。越冬明けの早春に衰弱した弱群があったら、これも合同して強群を作ります。越冬中に蜂王の亡失した無王群も合同しないと消滅してしまいます。越冬中に誕生した処女王は、この時期では交尾が難しいので、やがてはこの蜂群も消滅してしまいます。産卵王を誘入することが出来なければ、処女王を除去してから他群に合同します。 合同法 ミツバチは臭いで他群の蜂を判別します。ですから、蜂群の合同には、まず、このミツバチの臭覚を一時的に麻痺させるか、あるいは、蜂に気づかれないように2群の臭気を同一にしてしまいます。また、蜂はその挙動により他群の蜂を感知します。ですから、合同する時に、蜂たちが平静を保ち日常の活動を続けるように、静かにそっと作業をします。 蜂群合同には、いくつかの方法があります。時期と状況によって、上手くいく時とそうでない時とありますから、時と場合によって、合同方法を決めてください。 分封時には合同し易いです。流蜜期も合同し易いです。気候の温暖な時には合同し易く、寒冷な時は難しいです。幼蜂の多い群は合同し易く、老蜂が多い群は合同困難です。 合同するには、合同する群が無王なら、そのままでよ良いですが、有王群は蜂王を除去します。できるだけ合同し易くするために、無王としてから2日以上経過するのが良いです。すくなくとも2、3時間経過し、蜂たちに無王であることを周知してからが良いです。もし、王を除去したにも関わらず、蜂がまだ無王になったことを自覚しないうちに合同すると、両群とも蜂王のいる独立群として、たちまち闘争を始めてしまいます。 蜂王除去後ある程度の時間が経過して無王であることが周知されれば、独立群としての血気はなくなり、王を求めて他群に同化し易くなります。両群とも騒ぐこともなく、静かに合同できます。 舞い戻らせ法 1.一番簡単な合同法は、夕方、蜂の飛行のあるうちに、まず、無王にしてあるA群の巣箱を5m以上離れた場所に移動します。 2.A群巣箱の元の位置から1m位の場所に合同する有王群Bの巣箱を置きます。 3.移動したA箱の巣門から数回薫煙します。 4.暫くしたらA箱の蓋を開けます。巣碑を引き上げ、蜂を撹乱して蜂を舞い上がらせます。 5.A巣箱から舞い上がった蜂は、A巣箱の元の位置に戻りますが、巣箱がないので戸惑います。その後、1m脇のB巣箱に入ります。 6.A巣箱から飛行しなかった、幼蜂の集っている巣碑をB巣箱の巣門前で振り、蜂を落とします。予め、新聞紙等を敷いておくと良いです。蜂は王の臭いのする巣箱内にぞろぞろと入っていきます。巣門前の蜂球を作った場合でも、数時間後には全員巣箱内に入り合同となります。 7.夜のうちにB巣箱を、Bの元の位置に戻します。A巣箱はそのままにします。 この方法は分封時期などの一番合同し易い時期に行います。B巣箱をA巣箱の元の位置より1m位離して置くのには2つの理由があります。 A巣箱の蜂が舞い戻った時、A巣箱の元の位置に巣箱がないため蜂は戸惑い慌てます。1m離れた位置に巣箱を見つけ、自分の巣箱が少し移動したのだと思い巣門から入ります。舞い戻った蜂に異常行動がないため闘争が起こりません。これが一つめの理由です。 巣門から入った蜂は巣箱が移動したことを認識したので、夜のうちに移動するB巣箱の位置を翌朝以降の飛行で、すばやく記憶出来ます。これが2つめの理由です。 振り落とし法 1.まず合同する有王群のB巣箱を継箱にして、巣碑枠は全部上部に移します。 2.夕方、蜂の飛行がなくなってから、A巣箱の蓋を開け、巣碑枠を引き上げ、集っている蜂を皆、巣箱内に振り落とします。巣碑枠は合同するB巣箱の継箱に移しA巣箱は蜂だけにします。 3.A巣箱にB巣箱の継箱を乗せます。下段にいるA巣箱の蜂は順次継ぎ箱に上昇していきます。蜂が巣碑に群がったら、継箱の巣碑枠をもとのB巣箱に移します。 4.A巣箱やB巣箱の継箱に付いている蜂がいたら、B巣箱内に掃い落とします。 以上の2方法を実行する時は、日中蜂の活動を良く観察してください。日中、盗蜂が来ていたり、スズメバチの襲来があったりすると、蜂は巣門で敵の防御に神経をつかっています。蜂は神経質になっていて、他巣箱の蜂に敏感です。このような時に、合同を試みると、上手くいきません。蜂の平穏無事で、日常活動に没頭している時に合同すれば成功間違いなしです。 薫煙法 1.蜂は薫煙すると臭覚を一時敵に麻痺します。合同する両方の巣箱の巣門から、通常より強くそして多く薫煙します。 2.数分後、両巣箱の蓋を開けます。無王群のA巣箱から、蜂を巣碑枠ごと、有王群のB巣箱に移します。A・Bの巣碑枠を交互に入れるのが良いです。蜂の闘争が起こるようなら、薫煙が足りません。巣碑の間に軽く薫煙します。 3.蓋をしてから再び巣門から数回薫煙します。こうすれば、難なく合同成功します。 日本蜜蜂は合同し易いです。働蜂が闘争していないなら、蜂王も噛み付かれているようなことは、まずありません。しかし、西洋ミツバチの場合は、働蜂が闘争していなくても、蜂王が噛み付かれていることがあります。西洋ミツバチの合同には薫煙法が向いています。この方法なら安全で確実です。 冬期や早春期の合同は、かなり難しいです。日本蜜蜂の合同も薫煙法でした方が良いです。 合同板法 著者は合同板というものを考案しました。合同板は隔王板と同様に、木枠の内側全面に金網を張ったものです。その使用法は以下の様です。 1.まず、合同する無王群のA巣箱を継ぎ箱にし下段の全巣碑枠を上段に移します。 2.夕方、合同する有王群のB巣箱の蜂が戻ったら、巣箱の蓋を開け、巣箱の上に合同板を乗せます。 3.A巣箱の継ぎ箱上段をB巣箱の合同板の上に乗せ、蓋をします。 4.B巣箱の上に乗せたA巣箱の継箱部分から蜂の出入りができないことを確認します。こうすると、A群とB群は合同板を隔てて、同じ巣箱内で同棲していることになります。2日後には臭気も混合し、闘争しなくなります。 5.上段の継ぎ箱部分を持ち上げ、合同板を取り去り、代わりに新聞紙などを乗せます。後方部の10cm位は空間にし、蜂が通過できるようにしておきます。 6.上段の継ぎ箱部分を元の様に乗せます。 7.さらに2日経ったら新聞紙等の被い物を完全に取り除きます。下段にある空巣碑枠は取り出し、上段の蜂児巣碑枠や貯蜜巣碑枠を蜂が付いたまま下段に移します。上段の継ぎ箱内に残った蜂は下段の巣箱内に掃き落とし蓋をします。これで、合同板による合同は成功です。 弱小群どうしの場合は、巣枠式合同板で巣箱内を仕切り、合同することも可能です。   
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